2024/04/18 10:20

昔、街中でセレクトショップをやってた。

年に何度も海外へ買い付けに行って、沢山の服を仕入れて、手頃な値段で売った。

沢山の顧客さんに喜んで貰えて楽しい日々だった。


それから結婚して子供を授かり 一旦閉店する事に。

子供が生まれ育児をしながらもまたお店がやりたいと、ずっとイメージしてたけどなかなか上がらない腰。自分へのムチ?目標として

ずっと作りたかったブーツサンダルを2年かけて職人さんに作って貰った。

次にシンプルなパターンで柄ワンピースを作ろうと、

子供を預けて海外へ柄生地を探しに行き、帰って来てパターンナーさんに型を作って貰ったりと、段取りを進めた。


そんな頃、インターネットでふと目に入ってきた

「アパレル業界の闇」とゆう文字。

ザ、トゥルーコスト とゆうドキュメンタリー映画の情報を見つけ、購入。




届いて見てみると

何とも言えない感情になって時が止まった様だった。



日本を含む先進国が 途上国に低賃金で服を作らせ、さまざまな理由で他国の人々を傷つけ苦しめ

それでも一生懸命作ってくれた服も すぐに捨てて、そのゴミはまた他国で 地球と人々を苦しめていた。


今まで何も知らなかった自分にショックだった。

新たにやりだそうと考えてた事を一旦ストップした。


しばらく考えて、いろいろ問題はあるけど やっぱりファッションの仕事がしたかった。

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維の問題もいろいろあるけど、大好き。。

ファッションはそれぞれの表現であると思うし、私にとってはある意味鎧みたいな物でもある。


全て変えてしまえたらいいけど

急に好きな物を排除して生活をすれば いつか嫌になってしまう。

好きな物は好きでいたいし、毎日を楽しみたい。


環境問題を発信するにも

矛盾だらけな私に何が言える?と思ったけど

そんな事言ってたら何も始まらない。


大事なのはまず知る事。

真実を知って気持ちを向ける事。

そしたら少しずつ変換して行けるはず。


そんな気持ちを沢山の人と共有して
みんなで変換して行ける場所が欲しいと思った。

同じ時期に古着のアップサイクルをしたいと考えてた裁縫得意な旧友Sateと一緒にアトリエを構える事になった。

そこで古着と新品も混ぜて服を売りながら 古着のアップサイクルを考え 最初に形になったのがつけ襟。

昔の店でも柄物が多く
柄物着たいけどハードル高いー なんて声も多かったのもあり
いつもシンプルな服に 襟をつければ柄物コーデに。

柄服買う勇気がなくてもアクセサリー感覚で。

そんなちょっとした物を
有る物から作る。
古い物をもう一度新しい物に。

襟を作り出して 一年半くらい経って
振り返ると 沢山の柄古着を襟に変えて 沢山の方達の所に送り出しで来た。

襟を作る事で出るハギレ達は
近頃人気のハギレバックやハギレポーチに。


本当に本当に微力な活動だけど
Ranaのアップサイクル商品を知って貰う事で
1人でも多くの方に 服の環境問題の事知って貰うキッカケになって欲しい。
そして気持ちだけでも向けて欲しい。
気持ちが向けば 自然と取り組む様になると思ってる。

自分の生活スタイルに合わせて
できる事から。

1人1人がちょー微力でも
それを沢山の人がやればきっと大きな力になる!!